けいざい百景 :時事ドットコム -21年8月-
/http://自身のスキル、社会に還元 NPOや中小企業の強力助っ人に【けいざい百景】:時事ドットコム (jiji.com)
副業で地方を応援
「(地方の会社に)事業の提案ができ、やりがいがある」。大手メーカーで商品開発を担当する東京都内在住の男性(37)は今年、山形県にある通信会社の事業支援を副業で始めた。
仕事は安定しているが、決定権はなく社内調整に追われる日々。「社会に役立っている実感が少なく、視野が狭くなっていると思った」。奈良県出身で、以前から地方に恩返しがしたいとの思いがありながら「今の生活を離れるリスクも負えなかった」。しかし、新型コロナウイルス感染拡大による在宅勤務中心の生活で時間の融通が利くようになり、副業を真剣に探し始めた。
現在は月2回程度、山形の会社社長らとウェブ会議で事業の構想を練る。「社長の熱意がすごい。地方を盛り上げたいという思いに共感でき、本業でも目標設定の際に何を実現したいかを出せるようになった」と満足そうだ。
食品会社で営業販売戦略を担う都内在住の新井智子さん(49)は今年春から島根県のうどん店、静岡県のブロッコリー農園の支援を副業で始めた。
売り上げ重視の仕事に疑問を感じる中、コロナ禍で考える時間が増え「副業ならできる」と気付いた。「マーケティングや販路拡大など積み上げてきた経験を生かし、食文化や農業など日本のいいものを残すことに貢献したい」と前を向く。
2人が登録した「JOINS」は地方中小企業と副業希望者をオンライン上でつなぐ。登録者は昨年6月以降急増し、1年で約4倍に拡大。首都圏在住の30~50代が多く、これまで約450件をマッチングした。
